植物の環境応答機構と植物ホルモンを介した成長制御機構 (嶋田・中村)

    植物は発芽すると移動出来ないので、その場所で一生を過ごさねばなりません。このため、外部環境に応答する様々な機能を発達させてきました。例えば、暗い場所で発芽した植物はモヤシになりますが、光を当てると双葉が開いて発達し、光合成を行えるようになります。植物の地上部は上に向かって成長しますが、もし横倒しになってしまった場合には、方向を修正して再び上を向きます。このような植物の環境応答反応には、オーキシンなどの植物ホルモンと呼ばれる超微量の信号伝達物質が関与しています。植物ホルモンの作用は、農薬などを通して農業現場でも盛んに利用されています。
    当研究室では植物が光や重力などの外部環境に応答する際に、植物ホルモンオーキシンやブラシノステロイドがどのように植物の成長を制御しているのか、その生理作用と作用機構について分子レベルで研究を行っています。
    オーキシンとブラシノステロイドは茎の伸長などを相乗的に促進します。この2つのホルモンが相互作用する分子機構として、信号伝達経路を解析した報告した論文がトムソンロイター社から「Emerging Research Front (新規開拓された研究領域)」として表彰されました。 → こちら

植物ホルモンの作用(光形態形成・暗所形態形成)

    植物は光がない状態(土の中)では光を求めて上へ伸び、伸びやすいように葉を閉じています。光が当たると一旦伸びるのをやめ、光がたくさん当たるように葉を開きます。これにはブラシノステロイドという植物ホルモンが関係しています。

 

もやし

 

ブラシノステロイド欠損

【研究紹介】