図1(a) は、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)由来のKAI2(AtKAI2)とKK181N1の複合体の結晶構造を示しています。
図1(b) は等温滴定熱量測定(ITC)のサーモグラムであり、KK181N1がAtKAI2に結合することを確認しています。この結合は、ポケット内の疎水性残基の配置によってインドール環のメチル基の向きが制御されることや、ポケット底部の水分子と周囲の残基によって媒介される水素結合ネットワークによって大きく影響されます。ポケット底部の水分子と周囲の残基によって媒介される水素結合ネットワークによって大きく影響されます。特に、触媒トリアド(S95-H246-D217)の形成が重要でした。これらの相互作用により、KK181N1はKAI2に高い親和性を示し、KAR拮抗剤として作用します。この知見に基づき、私たちはより強力な誘導体であるKKT3054を設計し、その強力なKAR阻害活性を実証しました (
図3).